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これは、去年の夏のこと。
ペッピーキッズクラブ海老名に子どもを入会させそして退会した。
ひと夏の、苦くも学びのある思い出だ。そうひと夏。
5月の上旬に体験レッスンを受け、その日のうちに入会を決め、9月に退会した。
ペッピーキッズクラブに入会しようと思った理由や、そして退会した理由をつづっていこうと思う。
のちに知ったことだが、ペッピーキッズクラブの中には強引な勧誘や無理に体験レッスンを進めたりする教室もあるそうだ。
だがしかし、ペッピーキッズクラブ海老名に関して言えば、まったくそんなことはなかった。
体験レッスンに申し込んだのも、私が下の子(当時0歳)の育休中で、3歳の長男にそろそろ習い事でも…と考え、習い事のなかなら英会話が後々役に立つしいいかな、と思ったからだった。
自分で海老名の英会話教室をネットで探し、たまたま目に留まったペッピーキッズクラブ海老名に電話をして体験レッスンに申し込んだのだった。
体験レッスンは、自宅に先生が来てくれる形で行われた。
当時はまだまだコロナが5類になる前で、致し方がないのかなと思ったが、ペッピーキッズクラブの体験は基本的に自宅らしい。
ここで少し早いが、正直に書く。
たぶん、もし体験レッスンが自宅ではなく教室に足を運び子どもが参加&親は見学するというタイプだったら、ペッピーキッズクラブには入会しなかっただろうと思う。(理由は後述)
ダメ元でも、「一度教室見学してから決めてもいいですか?」と聞いてみればよかった。(受け入れてくれるかは謎)
自宅での体験レッスンは楽しかった。長男3歳も楽しんでいた。訪問してくれた先生(日本人)もとてもやさしく、無理に勧誘されることもなかったし、当日入会するかどうかを迫られるようなこともなかった。
体験レッスンは、ネイティブの英語音声を聞き、子どもに繰り返させるというようなことや、イラストと英単語が書かれている単語カードを家の中に隠して、ネイティブの音声を聞きながら探してみよう!というようなゲームだった。
子どもに英語音声を繰り返させるのはすごかった。大人の耳と子どもの耳が全然違うことをまざまざと見せつけられた。
そして、「耳の良い幼少期に英語教育をすることの重要性」を説明され、それには説得力もあった。
(し、実際事実なのだろう)
ペッピーキッズクラブではないとしても、何かしら幼いうちから子どもに英語に触れ合わせるのは必要だと感じさせた。
体験レッスンは楽しく、子どもに英語を習わせたい、と強く思えるものだった。子ども3歳も乗り気だった。
子どもと英語の体験レッスンをしたあとに料金やシステムについて説明されることになる。
この時点で、金額が非現実的なものでない限り、入会させたいな~と思っていた。
ここで紹介するのは、ペッピーキッズクラブ海老名のことであり、体験レッスンをした2023年のことであるので、今は変わっているかもしれないし、教室によって違うかもしれないので、正確な情報は公式を頼ってほしい。
(ただ、公式ホームページには料金のページがなく体験レッスンや資料請求をしないとわからないみたい。)
教材費 | 473,000円 |
月額受講料 | 7,700円 |
月額教室運営費 | 1,232円 |
教材費は、一度購入してしまえば高校卒業までずっと使える教材なので、追加で費用が発生することはない。(めちゃくちゃ量が多いので、子どもの成長に応じて追加で家に送られてくる仕組み。)
また、一括払い、二回払い、48回払い(月謝と一緒に引き落とし)と選ぶことができる。
教材費を一括でも分割でも支払い終えれば、月額8,932円で通えるのだから、たぶんほかの教室に比べれたら安いのだろう。
教材費も、DWEディズニー英会話に比べるとだいぶ安い。(詳しくはないけど100万円近くするのよね…?)
料金も一括で払えないこともない金額だった。教材も魅力的だった。ペッピーキッズクラブ海老名に入会することを決めた。
教材はモラモラくんという教材で、メインはタッチペンとスピーカー。
教材の中にある音声の絵が描いてある部分をタッチペンでタッチすれば、自動的にネイティブスピーカーの音声が聞けるというもの。
仕組みはわからないけど、すごい!
これなら英語が全然ダメな両親でも問題なく良質な英語を子どもに聞かせることができる。
英会話教室に通うのも大切だけれど、やはり普段家でどれだけ英語に触れさせられるかが、子供の英語力を伸ばす鍵らしい。
- 体験レッスンが楽しかった
- 子どもに幼少期から英語教育をする大切さを理解した
- 料金もまあ良心的だと感じた
- 退会する場合も教材の返品が可能(使った月数により返金あり)
楽しい体験レッスンで子どももその時はやる気になり、親としても子どもに英語を習わせたほうが良いと理解し、お金も払える。
小学校で英語学習に困らないためにも、またさらに将来、進学や就職に困らないためにも英語は必須!
英語ペラペラな子どもの姿をイメージしながら、希望に胸を膨らませ、入会したのだった。
(もちろんこの時はまさか4か月でやめることになるとは思いもしていなかった)
さて入会を決めた翌月から、レッスンに通うことになった長男。
まず、ペッピーキッズクラブ海老名教室に通ってみて思ったのは…。
「意外と駅から遠い」
ヤマダ電機のさらに奥。西口側に住んでいる我々にとっては遠かった。(もちろん地図であらかじめ場所は知っていたが、地図で見るのと、実際に子どもと一緒に足を運ぶのではだいぶ違う)
そして、教室へ。
教室は広い1部屋のみ。勝手に中学のころに通っていた塾を想像していた。受付があり事務所があり、いくつか教室があるタイプの塾。
教室の端には物が雑然と置かれていて、お世辞にも片付いているとはいえない印象。
正直「ま、まじか・・・」と思った。
そして、レッスンが始まる。
一言でいうと、カオス。混沌。
まず、長男が通ったクラスは2歳半~3歳児のクラス。親子分離クラスだが、まだ年度のはじめだったので保護者は授業を見守る。
人数は多いときと少ないときとあったが、6人前後くらい。
女の子が多く、男の子はわが子ともう1人~2人くらい。週によって居たり、居なかったり。
その約6人の中で、かろうじて、授業に参加できているなと思えるのは女の子1名のみだった。
わが子含め男子はまったく話を聞いてなく自由。
ほかの子たちも基本的には自由。
「ほら、この青い線のところ座るよ!シットダウン!!」
などなど、日本語英語入交ながら、様々な指示を子どもたちに出していくが当然2歳半~3歳の子供たちがすんなり聞くはずもなく。
全員に指示を通るのを待っていたら、あっという間に1時間の授業時間は終わってしまうので、指示が通っていなくても子どもが自由にしていても、とりあえず授業は進行する。
比較的まともに授業に参加している女児がいなければ、どうなっていたのだろう。とはいえその子もまだまだ3歳。
疲れたり、寂しくなったりして「まま~」と泣き出してしまうこともある。
誰も悪くない。自由な3歳たちも、疲れて泣いたり寝ちゃう3歳も。
もちろん、必死に授業を取り仕切る先生も。
なんだろう、誰も悪くないのに、誰も幸せになれない、この時間…。
初日から、そう感じてしまった。
それでも、まだまだ3歳の子供たち。3歳の子の成長はすさまじい。きっと通い続けて、4歳に、5歳になれば、通わせていてよかった、と思うようになるだろう。と信じて頑張って通わせた。
だけど、行くたびに、「この時間なんなんだろう…」と思うようになってしまった。
体験レッスンでは楽しそうにしていたが、教室に全然行きたがらない長男。
しかも体験レッスンの先生ではなく違う先生だった。体験レッスンの先生は異動になったらしい。
全然授業に参加していない様子の長男。
自由に過ごしたいのに、先生に指示をされる長男。
(そして指示をされればされるほどやらないのが、3歳の長男だった。)
ほかの子と、ものを取り合い喧嘩する長男。
0歳の次男をだっこして、暑い中必死こきながら遠くまで通う価値があるのだろうか??と思ってしまっていた。
さらに、長男は全く楽しんでいる様子はなく、英会話教室に行くのを嫌がるようになっていた。
本当に楽しくないのだろう。そう思った。やりたくないことをやらされているのだ。
長男にとっては、その時間公園で走ったりお砂場遊びするほうがよっぽど良い時間なのだろう。
3歳の子に幼いころから英語をやる意義など理解できるはずもない。
また、思うのだが、教室の壁際にいろいろなものが置かれているのも良くない。
3歳、いじる。(わが子に限らず)
そしてそのたびに「触らないよ」「これは先生のだから、触らないでね」「ドントタッチ!イッツマイン!」などと言われるのだ。
もちろん先生は正しいが、幼児に「触らない」という指示が通らないことなど当たり前なことなので、もっと整理整頓するとか、手の触れられない場所へ置くなどできないのだろうか、とも思ってしまった。
退会を決めた理由は
- 子どもが楽しんでいない
- カオスな授業
- 先生、子どもへのイラつきが隠せていない
- 宿題が重い
- 無理やり英語をやらせることに疑問を感じた
一番大きいのは、子どもが全く楽しんでいないという状況だった。たとえ授業が「意味あるのか?」と親が疑問に思う内容でも、子どもが楽しんでさえいたら、通わせ続けていた。
成長に伴い、きっと授業も授業らしくなっていくだろうから。
だけど、わが子は本当に嫌がっていた。
あと、先生がイライラしている様子が見えてしまった。
「あー、先生イライラしてるな…。本当にすみません、うちの子が…」と思うことがたびたびあった。
親でも自分の子どもに対してイライラすることがあるのだから、他人である先生がイライラするのは当然のことだろう。しかも指示を全然聞かない自由な3歳だ。
でも、自分の子にイライラしている他人の様子を毎回教室で見るのは結構きつかった。(私が考えすぎ、0歳児育児中でメンタルが弱っていただけかもしれないが)
そして宿題があった。当然だ。英会話は週1教室に通うだけで身につくものではなく、いかに家庭で英語に触れるかが大切なのだから。
宿題が重いといっても、楽しんで授業に参加している子は大丈夫。単語カードのイラストを見て、その英語を言えるようになってくればよいだけだから。ノルマは3つ。
3歳の子で英語に興味があればすぐに覚えるだろう。
電車好きのわが子は結局「train」と「train station」しか覚えることはなかった。(そしてもう忘れているだろう)
宿題のノルマをこなすためには、家で英語の時間を設け、覚えさせなければならない。
しかしイヤイヤ期の3歳。すんなりと行くはずはなく。でも次のレッスン日までに…と思うと親が必死になってしまっていた。
だんだんこれは、逆に長男を英語嫌いにさせてしまう行為なのでは…?と思うようになった。
(今から考えれば、とりあえず宿題は無視して、本人のやる気を待つでもよかったような気もする。)
そして、その気持ちを後押ししたのが1冊の本
「子どもの英語 超効率勉強法 船津 洋著」という本だった。
この本でも、もちろん幼少期の耳が敏感なうちに英語に触れされる大切さを説いていた。
でも、ペッピーやそのほか英会話教室やキャラクターものの英語教材と違い
「英語を楽しいと思わせなくていい。」
ということが書いてあった。
英語は楽しいとか、好きとか、嫌いとか、そういう風に感じること自体おかしい。
とにかく自然に英語に触れさせることが大切と書いてあった。
この状況で、無理やり励まし、英会話教室に通わせ、宿題をさせることは、良くないことだなという気持ちが強くなり退会することにした。
退会はあっさり。本部に電話して終わり。その際、教材を返品する場合は返品したい旨を伝える。
すると、教材の販売会社のほうに電話することを案内されて、そこで返品返金手続きの話をすることに。
(教材のみ使い続けることも可能)
もちろん教材も返品することにした。
ちなみに、退会の電話を本部にした後、教室の先生から1度電話がかかってきて、引き留められたが、きっぱり断った。
電話がかかってきたのは1度きり。なのでしつこいとも、嫌だなとも思わなかった。
もちろん、電話口で不快なことを言われたりもなかった。
営利の教室を運営する上で当然のことだな、というレベルだった。
教材費を一括で払っていた我が家は、4か月しか使用していないし返金してもらった。
返金金額は分割払いで支払っていた場合の使用した月額料金を返金手数料として差し引かれて返される。
我が家は393,118円帰ってきた。約8万円分支払ったことになる。
良心的だと思う。8万円を失ったのは痛いが、良い勉強になった。そもそもわが子には習い事は早かったのかもしれない。
(そして後日、水泳教室も申し込みこちらも3か月でやめることになるとはその時知る由もなかった…)
幼少期から英語に触れさせるのが大事なのは事実だと思うが、わが子に英会話教室は早かった。
これは同じ3歳でも子どもによって違うんだと思う。ただわが子には無理だった。
そして私も残念ながら子どものやる気を上手に引き出せるタイプの親ではなく、そんな余裕もなかった。
ペッピーキッズクラブをほかの人に薦めたいとは思わないが、特に悪い英会話教室だとも思わない。
単にわが子には合わなかったのだ…と思う。
一人だけ楽しそうに授業に参加していた女児のようにペッピーに楽しく通い、英語大好きになる子どももきっといるだろう。
残念ながらうちは違かった。ただそれだけのこと。
そして、やめたことを後悔していない。
私は親の顔色を全く窺わず、「英会話教室、やめたい!」と言えたのはとてもいいことだと思う。
何より3歳で、週に1度憂鬱な予定が必ず入っているなんて、かわいそうすぎる。
今はまだ、ほかの英語教室を…と考えてはいないが、必要になればどこかに通うことになるだろう。
今は、家でマザーグースの音楽をかけ流し、英語の絵本をたまに読んだりする。
そのようにしてから、長男が英語の歌も口ずさむようになってきた。(適当な発音だったりするけれど)
今はまだそれでいいのかな、と思っている。
幼いころから英会話を!!という圧に負けて、急いでしまったが、子には子のペースがあり、英語はこの世界を生き抜くにあたりとても重要だが、英語だけがすべてではないのだから。
(どこかに電車に特化した英会話教室ないかな~…)ないだろう。
ちなみに、スイミングスクールを3か月で辞めた話はこちら↓
ルネサンスのスイミングに入会して退会。リアルな口コミ